マンガ『親が終活でしくじりまして』は、著者の親の最期が唐突に迫ってきたときの体験をもとに、終活のときに困惑することや判断しなければならないこと等がわかりやすく描かれています。
マンガなので重苦しくなく読むことができます。書評ですが、考えてみれば終活の時は誰にでも同じように訪れます。それなのに、葬儀のことや相続のことなど、大っぴらに人様に知らせることはしないもの。
だから、体験してみなければわからないという人がほとんどのはずです。親戚や縁故の人の葬儀に参列する経験はあっても、親の葬儀を主宰するのは、両親の時しかありませんから、慣れていないのが当然です。
親の臨終を間近に控えたときから、慌てないで親の最期を受け止められるようになるためのテキスト本としても役に立ちます。