家族や関わりの深い人が亡くなった場合、驚きと悲しみでいっぱいになりますが、それをこらえて行なわなければならないのは葬儀だけではないのです。
葬儀の前に葬儀社を決め、どのように行なうかを担当者と協議しなければなりません。親戚や友人への連絡もあります。また葬儀後には相続を含め、驚くほどたくさんの事務手続が待っています。
しかもそれらは期限が決まっているものがほとんどです。家族を亡くすという事態に直面することに多くの人は慣れておらず、ほとんどの人は右往左往しながらそれらの手続を行なっているのです。『身近な人が亡くなった後の手続のすべて』はその一連の手続がスムーズに行えるようにわかりやすく説明してあります。
「死」についての話題はタブー視されがちなだけに、その手続についてもこれまであまり知る機会はありませんでした。その点で書評としてはこの一冊はいざというときにとても役立つ本といえます。