日本のお墓とよく比較されるのがアジア諸国ですが、アジアは他宗教が共存するエリアです。
一番多い仏教でも国によってお墓事情は大きく異なります。中国の場合は日本と同様に墓石を置くタイプですが、甲羅の形が良く見られるのが特徴です。韓国のお墓は地方では土を丸く盛った饅頭型で、都市部はロッカー式の納骨堂が一般的です。
台湾の伝統的なお墓は大きくてカラフルであることが特徴で、遠くから眺めると家が並んでいるように見えます。「お墓は死者の家」であるという考えからこのようになりました。
特殊なのがインドで、ヒンドゥー教の「火によって死者の魂は神の下へ行く」との教えから、火葬後は遺骨を聖なるガンジス川に流すためお墓を持たないことが一般的です。