『終活なんておやめなさい』は、書評を読むと作者である仏教書の専門家が痛快なる辛口エッセイで「終活」を批判しています。
作家の母の遺産相続は、相続税もかからない、なんの問題も起きないはずでした。遺産の額も納得できるものでした。それでも兄弟間の金額の相違が納得できないと争いが生じました。
どんなに円満に解決したとしてもしょせん人間には欲があります。書評を読んでわかる通り、争うのが分っているのに終活は無駄です。それぐらいなら生きてる間に使い果たすほうが、争いを避けるためには一番いい方法です。無理に終活をすることはないと作者がおもしろおかしく自分の家族をさらけ出して教えています。
ややこしい決めつけは、最後には争いに火をつけることになります。