最近「終活」ということばが流行っています。
これは自分がいつかは死ぬということを前提に、それに向けて何をすればよいかを示すことばです。これまで日本では「死」の話題はタブーでしたし、ましてや元気なうちから自分の死について考えるということは先ずありませんでした。
また家族がいる場合は自分の死後遺された家族が後片付けをするものと思われてきました。しかし死は誰にでもいつかは訪れます。ある程度の年になれば死を前提に考えることこそ、今現在の生を充実させられるのではないかとこの本を読んで感じました。
書評として言えることは、「終活」は自分を終わらせるための準備ではなく、最後まで自分らしく生き抜くために必要なことだとわかったことが大きな収穫です。