納棺のときに、故人の嗜好品を入れることがあります。
家族としては、生前に好きだったものを全て入れてあげたいですが、棺桶に入れて良いものと悪いものとがあります。一番のポイントは、燃えるものかどうかです。金属製やガラスといった燃えないものや、燃えにくいものは入れることができません。
また、メロンやスイカなどの大きな果物も燃えにくく、燃えても大量の灰が出るので、収骨の際に灰をかき分けることになります。そして、ビニール製品や発泡スチロールも、燃やすことで公害につながるおそれがあるので入れられません。しかし入れて良いものも、もちろんあります。酒などの飲料水も、一升びんやビール缶などは燃えないため無理ですが、紙パックの飲み物であれば大丈夫です。
大きな果物でも、小さく切り分ければ入れることが可能です。さらに、小さいお菓子やタバコは問題ないので、工夫次第で故人の好きだった様々な嗜好品を入れることができます。